なぜ筋肉が硬くなる

もみほぐしたらどうなる？に続くお話です。

筋肉は使わなければ当然退化しますし、神経の刺激がなくても退化します。それと重力がかからないと同時に骨まで弱くなってきます。

では使い過ぎるとどうなるか。行き過ぎた運動は筋肉の繊維が切れたり裂けたりと微小な損傷が起きています。もちろん内部なので見えません。
デスクワークなど長時間にわたって同じ姿勢をしていると、その姿勢によって筋肉は過剰に緊張し続けることによって硬くなります。その時間の間ずっと筋肉は緊張して働いていますからね。緊張も使い過ぎと何ら変わりはありません。
このような損傷や硬縮は数日から数週間で、自分の体の修復能力でなくなっていきます。
しかし、寒冷刺激や筋肉の緊張や損傷が何度も何度も繰り返されて蓄積したら、筋肉の凝り固まって短くなってしまった状態になり、ほぐれにくくなります。
こうなってしまうと、この部分の血管が圧迫されてしまい血流が少なくなり、細胞レベルで酸欠と栄養失調状態になります。酸欠状態の結果、血液から発痛物質が生み出されて周囲の神経に取り込まれて脳へ伝わって痛みを感じます。発痛物質はさらに末梢神経を刺激し、痛みは交感神経をさらに促進させ、コリをさらに広げる悪循環になって行きます。
その痛みをかばうために動作に異常をきたし他の筋肉までもコリが広がって行きます。

※加齢による筋肉の衰え、疾患からのコリ、不良姿勢についてはそのうちご説明します。

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